はじめに
「せっかくマイホームを建てるなら、長く安心して住める家にしたい」。そう考える多くの施主様にとって、「長期優良住宅」は非常に魅力的な選択肢です。耐震性や耐久性に優れた家であることはもちろん、税制優遇や補助金といった金銭的なメリットも大きいため、検討の俎上に載せている方も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ採用しようとすると「申請手続きが面倒そう」「通常の住宅と比べてコストアップに見合うのか」といった不安や疑問も湧いてくるものです。また、近年注目されている「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」とどちらを優先すべきか迷うケースも少なくありません。
この記事では、長期優良住宅のメリットを最大限に活かすための補助金活用術や、ZEHとの関係性について分かりやすく解説します。制度を正しく理解し、賢い家づくりにお役立てください。
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長期優良住宅の認定メリットと資産価値
長期優良住宅とは、その名の通り「長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた住宅」のことです。劣化対策、耐震性、維持管理・更新の容易性、省エネルギー性など、国が定めた厳しい基準をクリアすることで認定を受けられます。
この認定を受ける最大のメリットは、住宅ローン控除の借入限度額引き上げや、固定資産税の減額期間延長といった「税制優遇」が手厚い点です。また、第三者機関によって家の性能がお墨付きを得ている状態となるため、将来的に売却する際にも資産価値が評価されやすくなります。初期費用や申請の手間はかかりますが、長い目で見ればそれ以上のリターンが期待できる制度と言えるでしょう。
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補助金申請のタイミングと注意点
長期優良住宅を取得する場合、国が実施している補助金事業を活用できるチャンスがあります。例えば「子育てエコホーム支援事業」や「地域型住宅グリーン化事業」などが代表的です。これらの事業では、一般的な省エネ基準の住宅よりも、長期優良住宅のほうが高い補助金額設定になっていることが多く、コストアップ分の一部を補填することが可能です。
ただし、補助金を受け取るためには厳格なルールがあります。最も重要なのが「申請のタイミング」です。基本的には工事請負契約の後、着工前に申請を行い、交付決定を受けてから工事を始める必要があります。着工してしまってからでは申請できないケースがほとんどですので、設計段階から施工会社と綿密にスケジュールを相談しておくことが不可欠です。
ZEHとの関係性と相乗効果

近年、長期優良住宅の認定基準における「省エネルギー性能」の要件が引き上げられ、断熱等性能等級5以上、一次エネルギー消費量等級6という高いレベルが求められるようになりました。これは実質的に「ZEH」水準の断熱・省エネ性能が必要であることを意味しています。
つまり、これからの長期優良住宅は「ZEH水準」であることがスタンダードになります。さらに太陽光発電システムなどを搭載して完全なZEH(あるいはZEH+)にすることで、光熱費の大幅な削減が見込めるだけでなく、ZEH向けの補助金枠も視野に入ってきます。長期優良住宅とZEHは対立するものではなく、組み合わせることで快適性と経済性を高め合う関係にあると言えます。
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まとめ
本記事では、長期優良住宅を選ぶメリットや、補助金をスムーズに受け取るための申請ポイント、そしてZEHとの深い関わりについて解説してきました。
長期優良住宅の認定取得には、仕様のグレードアップや申請手数料といった初期投資が必要です。しかし、その対価として得られる「税制優遇」「補助金」「光熱費削減」、そして何より「安心して長く住める家」という価値は計り知れません。
制度の内容は年度によって変更されることも多いため、最新の情報をチェックしつつ、信頼できるハウスメーカーや工務店と二人三脚で計画を進めていくことをおすすめします。


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