『住宅省エネ2025キャンペーン』をわかりやすく解説!対象となるのはいったい何?基準や補助金、申請について確認!

目次

はじめに

2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、住宅における省エネ化・脱炭素化は重要な役割を果たします。

環境省、国土交通省、経済産業省の3省が連携して行う「住宅省エネ2025キャンペーン」は、家庭部門の省エネ化を促進するため、新築とリフォームを対象とした4つの補助事業で構成されています。

この記事では、令和7年(2025年)3月31日から順次受付が開始されたこの大規模なキャンペーンについて、補助金の対象、申請方法、そして最新の予算状況(2025年9月28日時点の情報)を詳しく解説します。

💡 ポイント

住宅省エネ2025キャンペーンは、一部の新築住宅を除き、子育て世帯に限らずすべての世帯が対象となる支援制度です。


本文

1.キャンペーンを構成する4つの補助事業

「住宅省エネ2025キャンペーン」は、以下の4つの補助事業から成り立っています。

補助事業名対象概要連携省庁
子育てグリーン住宅支援事業新築・既存住宅リフォーム開口部の改修、給湯器の設置、その他の改修など環境省、国土交通省
先進的窓リノベ2025事業既存住宅リフォーム高い断熱性能を有する製品を用いた開口部の改修環境省、経済産業省
給湯省エネ2025事業新築・既存住宅リフォーム高い性能を有する高効率給湯器の設置経済産業省
賃貸集合給湯省エネ2025事業既存住宅リフォーム賃貸集合住宅における小型の省エネ型給湯器の交換経済産業省

2.補助金の対象となる世帯と住宅の基準

本キャンペーンは、原則として子育て世帯に限らず、すべての世帯が対象となります。ただし、新築住宅については、補助対象となる住宅のタイプによって世帯の条件が設けられています。

省エネの家のイメージ

🏠 新築住宅の対象世帯(一部例外あり)

住宅タイプ対象世帯補助内容
GX志向型住宅すべての世帯が対象省エネ住宅の新築への支援(環境省および国土交通省による)
長期優良住宅、ZEH水準住宅子育て世帯 または 若者夫婦世帯 に限る省エネ住宅の新築への支援(環境省および国土交通省による)

🛠️ 既存住宅のリフォームの対象世帯

既存住宅のリフォームに関する補助事業(子育てグリーン住宅支援事業、先進的窓リノベ2025事業、給湯省エネ2025事業、賃貸集合給湯省エネ2025事業)については、子育て世帯に限らず、すべての世帯が対象です。

🚨 併用に関する重要なお知らせ

地方公共団体が行う住宅リフォーム支援制度のうち、国費が充当されている制度は、本キャンペーンの各事業と併用できませんのでご注意ください。

3.申請手続きの概要と期限

補助金の交付申請(予約を含む)の手続きは、住宅の所有者や購入者等に代わり、補助事業者(リフォーム事業者、建築事業者等)が行います。手続きは「住宅省エネポータル」上で行われます。

🔵 交付申請・予約の受付開始日(順次開始)

受付は令和7年3月31日(月)から順次開始されています。

対象受付開始日(交付申請・予約)備考
既存住宅のリフォーム(戸別)令和7年3月31日添付書類の登録は4月14日開始。「ワンストップ申請機能」の利用は4月28日から。
新築住宅の建設・購入(注文)令和7年5月中旬
新築住宅の建設・購入(分譲)令和7年5月下旬
新築住宅の建設・購入(賃貸)令和7年6月下旬

🔵 申請の時期と予約制度

  • 申請可能時期:
    • リフォーム:工事完了後
    • 新築:補助額以上の工事出来高に達した後
  • 予約制度: 申請可能時期の前であっても、予約を行うことで、補助金の予算を一定期間(3ヶ月間又は令和7年12月31日のいずれか早い日まで)確保できます。

🔵 提出期限

期限は設けられていますが、申請額が予算上限に達した場合は、その時点で受付が締め切られるため注意が必要です。

項目提出期限備考
交付申請の期限令和7年12月31日 まで予算上限に達し次第、締め切り前倒し。
交付申請の予約の期限令和7年11月14日 まで予算上限に達し次第、締め切り前倒し。
チェックリスト

4.【重要】最新の予算執行状況(2025年9月28日時点)

補助金は予算に限りがあり、予算上限に達し次第、交付申請(予約含む)の受付が終了します。以下の情報は、2025年9月28日時点の概算値です。

🔴 新築住宅の予算執行状況(2025/09/28時点)

  • 子育てグリーン住宅支援事業(GX志向型住宅):
    • 予算上限に達したため、受付を終了しました
  • 子育てグリーン住宅支援事業(長期優良住宅・ZEH水準住宅):
    • 補助金申請額の割合:33%
    • (※第1期、第2期は受付終了。第3期(全体の100%上限)が受付中です)。

🟢 リフォーム事業の予算執行状況(2025/09/28時点)

  • 給湯省エネ2025事業(新築を含む):63%
    • (特に電気蓄熱暖房機および電気温水器の撤去は75%に達しています)。
  • 先進的窓リノベ2025事業: 33%
  • 賃貸集合給湯省エネ2025事業: 19%
  • 子育てグリーン住宅支援事業(リフォーム): 16%

まとめ

「住宅省エネ2025キャンペーン」は、日本の住宅の省エネ化を強力に後押しする、大規模な補助事業です。

新築、リフォームのいずれを検討されている場合でも、一部の例外を除き、すべての世帯が対象となる可能性があります。

特に、新築の「GX志向型住宅」はすでに予算上限に達し受付を終了しているため、その他の補助事業においても、予算の確保と申請を急ぐことが重要です。

交付申請の期限は令和7年12月31日まで、予約の期限は令和7年11月14日までと定められていますが、予算の執行状況は日々変動します。補助金の利用を検討している方は、住宅事業者を通じて、早めに申請手続きを進めるようにしましょう。

申請や詳細に関する問い合わせは、「住宅省エネ2025キャンペーン 補助事業合同お問合わせ窓口」が利用可能です。


【お問い合わせ先】 住宅省エネ2025キャンペーン 補助事業合同お問合わせ窓口 0570-022-004 (通話料がかかります) 受付時間:9:00~17:00(土・日・祝日を含む) ウェブサイト:https://jutaku-shoene2025.mlit.go.jp/

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